red-dot-for-new-article2026.3.24
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クルマの魅力は、デザインだけでも走りだけでも語れない。止まっている時の美しさと、走り出した瞬間の躍動。その両方をどう表現するか。映像クリエイターとして、20代後半にして数々のブランドムービーを手掛ける、にしじゅんさんに、アルファ ロメオ ジュニアの映像制作を通して感じた世界観を語ってもらった。

にしじゅんさん制作のジュニア イブリダ エディツィオーネ ビアンコの映像はこちらから

映像は「見られない前提」で作る。だから最初の数秒が勝負

――映像クリエイターを目指したきっかけを教えていただけますか?

「昔から映像が好きで、大学時代は映画館で4年間アルバイトしていたほどです。貯めたお金で旅行用に一眼レフカメラを購入したのですが、そのカメラで映像も撮れることを知って、やり始めたら楽しくて。もともとは趣味でやっていたものが、気づいたら仕事になっていた感じです」

――どういうものから撮り始めたのですか?

「最初は旅行の思い出を映像に残すVlogから始めて、カフェのPR動画とか、結婚式の動画とかを撮るようになりました。その頃ちょうどショート動画が出始めた時期で、気づいたらショート動画ばかりを撮るようになっていました」

2-1-1200x800 『静』の美しさと『動』の躍動を併せ持つクルマ。映像クリエイター、にしじゅん氏が語るジュニアの世界観。

――現在は様々なブランドの映像を手掛けていますが、 クリエイティブの際に心がけていることは?

「ショート動画って普通のCMとは違って、“見られない前提”で考えないといけなくて。どうやって最初の数秒で視聴者の指を止めるかというところを、とても大事にしています。その上で、商品のPRしたいポイントをどう表現していくか、その落としどころを探ることを意識しています。結構難しい作業なんですが、その融合が強みになっているのかなと思います」

――どのような手法で心を掴むのでしょうか。

「僕がよくやるのは、メイキングから始めて完成動画につなげていく構成ですね。ほかには、今回のアルファ ロメオの映像のように、冒頭にダイナミックな映像ギミックを入れるのもひとつの見せ方かなと思います。扱う商品によってできることは変わりますが、映像ギミックのほかテロップで引きを作ることもあります」

3-1-1200x800 『静』の美しさと『動』の躍動を併せ持つクルマ。映像クリエイター、にしじゅん氏が語るジュニアの世界観。

――今回、ジュニアの限定車、イブリダ エディツィオーネ ビアンコの作品作りでは、どういうことを意識されたのでしょうか?

「このクルマではスポーツ性が大事なファクターだと思うんですよね。 例えばカーボン調パーツでスポーツ性をより引き立てていますし、そういうスポーティさと、ジュニアが本来持つセクシーをどう表現するか、いろいろなワークを試しました。
映像の冒頭では、アルファ ロメオを象徴するフロントグリルにカメラが入っていくような、 普通のCMではない表現をして、そこから後半にセクシーさを出していく流れで挑みました」

限定車 ジュニア イブリダ エディツィオーネ ビアンコの詳細はこちらから

――ジュニアのデザインで印象に残ったのはどこですか?

「やっぱり、かっこいいというのが一番印象的でしたね。ホイールもスタイリッシュで、どこを切り取ってもかっこいい。ステアリングの中心にあるロゴもいいなと思いました。今まで接してきたクルマとは、一味違うものを感じました」

4-1-1200x800 『静』の美しさと『動』の躍動を併せ持つクルマ。映像クリエイター、にしじゅん氏が語るジュニアの世界観。
5-1-1200x800 『静』の美しさと『動』の躍動を併せ持つクルマ。映像クリエイター、にしじゅん氏が語るジュニアの世界観。

――撮影対象のデザインが凝っていたり、難しかったりすると燃えますか?

「燃えますね。 何回も撮り直します。CM撮影って基本は絵コンテがあって、 画角が決まっていて、こう撮るって感じだと思うんですけど、 SNSの今のトレンドって結構複雑なカメラワークで、テンポよく動画が進むんですよね。だからその場でカメラワークを探ることが多いんです。車体の曲線に沿わせて動かしたりとか。難しかったら何回もやり直します。でもそれでいいカットが撮れたときは、やっぱテンションが上がりますね」

――ジュニアの時もかなり攻め込んだのではないでしょうか。

「あれもその場で、こういったら面白いんじゃないかと何回も撮り直しました。時間があれば、もっと撮りたかったです」

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乗って分かったジュニアの本質。静けさとスポーツ性の二面性

8-1-1200x800 『静』の美しさと『動』の躍動を併せ持つクルマ。映像クリエイター、にしじゅん氏が語るジュニアの世界観。

――今回、ジュニアを運転してみていかがですか?

「乗り心地がよくて静かだし、とても乗りやすいですね。センターのモニターも見やすいし、位置もいい。ドライバー側に少し傾いている感じも好きです。ドライブモードを変えたときにメーター周りのイルミネーションの色が変わるのもテンション上がりますね。音も心地よくて好きです」

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――ドライブモードはどのモードが好きですか?

「乗る前は、もっとグッと加速していくようなクルマだと思っていたんですよ。でも実際に乗ってみるとすごく静かで運転しやすい。ただ、それは『ナチュラル』モードで走っていたからで、『ダイナミック』にすると最初のイメージ通り、アクセルを踏んだらすぐに前へ前へと行く感じに変わりました。モードによって全然違うことに驚きましたね。街中ならナチュラル、高速ならダイナミックが良さそう。『アドバンストエフィシェンシー』も、ヌルッと走り出す感じが新鮮でした」

10-1200x800 『静』の美しさと『動』の躍動を併せ持つクルマ。映像クリエイター、にしじゅん氏が語るジュニアの世界観。

――にしじゅんさんは、どういうクルマが好きなんですか?

「普段は自分で運転することもありますけど、アシスタントに運転してもらって後ろに乗っていることも多いんですよ。その視点だと広いクルマが好きだと思っていたんですけど、アルファ ロメオに乗って、こういうスポーティなクルマに乗るのは初めてかもしれないと思いました。スポーツモデルも楽しいですね」

11-1200x800 『静』の美しさと『動』の躍動を併せ持つクルマ。映像クリエイター、にしじゅん氏が語るジュニアの世界観。

――スポーツモデルを自分で操った印象は?

「めっちゃ楽しいですね。アクセルを踏んだときに進む感じとか、ハンドルを切ったときにクイッと曲がる感じとか、音が高まっていく感じとか。ドライブしたくなります。
今までクルマは移動手段としか思っていなかったんですけど、楽しいと運転したくなるんだなということが分かりました。夜も走ってみたいし、高速も走ってみたい。いろいろイメージが膨らみます」

――どんなところを走ってみたいですか?

「アクアラインとか、景色がきれいな道ですね。夜の東京の高速も似合いそう。でも運転するだけじゃなくて、また撮ってみたい気持ちも湧いてきました。今回は静止状態が中心だったので、走行しているアルファ ロメオをかっこいいカメラワークで押さえたい。自然光の中での車体の美しさとか、走っているときの光の当たり方とか、そういうのも撮ってみたいですね」

12-1200x800 『静』の美しさと『動』の躍動を併せ持つクルマ。映像クリエイター、にしじゅん氏が語るジュニアの世界観。

そう話す、にしじゅんさんの目はどこか輝いているように見えた。得意な領域の話になった瞬間、表情が変わったのを感じた。そこで最後に、こんな質問をぶつけてみた。

――ずばり、ジュニアはどんなクルマだと思いますか?

「止まっているときは美しさが際立つ。でも動き出すと音や俊敏な動きからスポーツ性が湧いてくる。今回の撮影は静止状態が中心だったので、美しさやセクシーさが際立っていたけど、走り出したらまた違う顔になると思います。両面あるクルマなんだと思いますね。だから今回は『静』だったとしたら、次は『動』を撮ってみたいです」

映像クリエイターの目に映ったジュニアは、「静」と「動」の両方を持つ存在だった。次にこのクルマがにしじゅんさんと共に走り出すとき、どんな表情を見せるのか。その映像を、見てみたくなる。

13-1200x800 『静』の美しさと『動』の躍動を併せ持つクルマ。映像クリエイター、にしじゅん氏が語るジュニアの世界観。

にしじゅん
日本を拠点に活動する映像クリエイター、TikTokクリエイター。

スマホや軽量な機材を活用し、縦型動画を中心にシネマティックで洗練された映像を制作。

カーブランドをはじめ、ファッションや飲料、デジタル機器など、様々なブランドの動画を手掛けている。また、TikTokにおいて30万人以上のフォロワーを抱えていることからも、その注目の高さは窺い知ることができる。(2026年2月現在)

Text: 曽宮岳大
Photo: 望月勇輝(Weekend.)

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