京都 嵐山・高雄パークウェイを駆け抜け
自然と文化と静けさに身を委ねる
古都の風情と豊かな自然が共存する京都。そんな京都の山あいを駆け抜けるのが、嵐山-高雄パークウェイだ。ふふ 京都に向かうには少し回り道になるが、旅の効率や計画的な時の流れを持ち込む必要はまったくない。
嵐山と高雄を結ぶ約11kmの嵐山-高雄パークウェイは、本格的なワインディングロードというには短い。それでも、喧騒を離れ、古の面影に触れながら走るにはちょうどいい距離である。南側の起点となる嵯峨は、平安時代から貴族の別荘地として親しまれてきた風光明媚な場所。ここには、雅やかな風情に包まれた京都の趣がある。なにより、自然に囲まれた山岳路に繰り出せば、ジュニアとじっくり向き合うのにちょうどいい、極上の時間が楽しめる。
山あいを縫うように続く道を、軽快にジュニアを走らせる。窓の外には、木々の間から差し込む柔らかな光と、眼下に広がる保津峡の景色。鋭敏なカーブが連続するワインディングが続く道ではあるが、ステアリングを握る手に力を込める必要はない。右へ左へと続くコーナーの切り返しも、気負うことなく、平然と駆け抜けていく。奥の深いカーブでも、視線を向けた方向へクルマが自然と導かれるように、軽やかに向きを変える。ジュニアとのドライブは、この一体感が言葉にならないほど心地いい。
身構えることなく、涼しい顔で走り抜けられる。そこにこそ、ジュニアの真骨頂があるのかもしれない。まるで、難しい技をいとも簡単にやってのけるアスリートのように。コーナーをひとつ抜けるたび「うまく走れた」という充足感が胸を埋め尽くし、爽快な余韻が心とカラダを包み込んでいく。
目的地である宿「ふふ 京都」に到着し、竹林の小径を思わせるアプローチをくぐり抜ける。そこには、凛とした古都の趣と、心をやさしく和ませる日本庭園が広がっていた。庭の落ち着いた佇まい、自然と調和したアートの美しさ、そして季節の移ろいを伝えるそよ風の心地よさ。そのすべてが、この旅が私にとって特別な体験になることを予感させた。
パークウェイでジュニアと自然の中を駆け抜けた時間から、自然の中に身を委ね、美しさと静けさを味わう時間へ。
ジュニアと走ることで感じた感性を震わす京都の自然が、新たな表情を見せてくれる。自然と文化が溶け合う、京都だけが実現できる豊かさと満足感に満ちた空間が目の前に広がっていく。