アルファ ロメオとRICOH GR。伝統と信念に裏打ちされたクラフトマンシップで共鳴する2つのブランドが、それぞれの進化したプロダクトでコラボレーションする企画が1月15日(金)まで実施されている。2人のフォトグラファーが進化したRICOH GR Ⅲを使って、新型ジュリア&ステルヴィオのエモーショナルな瞬間を撮影。そして“あなたの心を打った1枚”を選んでくれた方に、抽選でRICOH GR Ⅲまたはオリジナルカメラストラップをプレゼントするスペシャルなキャンペーンだ。
今回はステルヴィオを撮影した吉村和敏氏、ジュリアを撮影したコムロミホ氏に、撮影のポイントやエピソード、GR Ⅲのカメラとしての魅力、そして撮影を通して感じたアルファ ロメオの魅力などについて語ってもらった。
赤いボディはとりわけ美しく、デザインはどの角度から見ても画になる(吉村和敏氏)
Q.今回のコラボレーション企画を最初に聞いた時の印象は?
▲写真家・吉村和敏氏
僕自身、今は主にヨーロッパをテーマに撮影活動を続けていて、各国の“最も美しい村”を追いかけています。フランス、イタリア、ベルギー、スペインなどに点在する村々に毎年何度も足を運ぶのですが、空港でレンタカーを借りて目的地まで行くため、ほぼクルマの運転が中心になるんですね。そしてその過程でアルファ ロメオにたびたび出会いました。特にステルヴィオは憧れのクルマだったので、今回こういったお話をいただいてとてもうれしかったです。
Q.アルファ ロメオのイメージと運転した時の感想を教えてください。
▲STELVIO 2.2 TURBO DIESEL Q4 SPORT PACKAGE(アルファ レッド)
やっぱりアルファ ロメオを見て真っ先に感じたのは、「なんて美しいクルマなんだろう」ということ。ヨーロッパで走っている姿を見かけるたびに、そのスタイルに惹かれていく自分がいました。もちろんレンタカーでアルファ ロメオに乗ったことは一度もないので、いつかハンドルを握ってみたいとずっと夢見ていたのです。
今回初めて『Alfa Romeo Stelvio(アルファ ロメオ ステルヴィオ)』を運転させてもらい、まずはとても運転しやすいクルマだと思いました。都内から首都高、そして中央道を走りましたが、ステルヴィオは視界が広いので周りの風景がよく見える。高速に乗ってからも、トルクがあるのでスーッとスムーズに加速することができました。あとはシートがしっかりと作り込まれているので、リビングでくつろいでいるような感覚で運転できましたね。
Q.GR Ⅲのカメラとしての魅力と気に入っている点は?
僕は初期からGRを使っていて、モデルチェンジされるたびに買い替えてきました。GR Ⅲは旧型と比べてさらにコンパクトになり、その携帯性の良さは大きな魅力です。カメラをどこにでも入れることができ、撮りたい時にすぐ取り出せ、シャッターが切れる。そして作品はフルサイズの一眼レフに匹敵するほどの高画質。僕にとってGR Ⅲは、どんな撮影にも連れていく相棒のようなカメラですね。あと、やはりいい写真を撮るにはあまり考えてはダメで、一番いいのは心の赴くままにただシャッターを押すだけ。そうすると自分の感性に最も近い表現ができる。それがGRを選ぶ理由の一つです。
Q.撮影のポイントや、撮影時のエピソードを教えてください。
日本にいるときは清里(山梨県北杜市)にある僕の作品の展示や販売をするフォトギャラリーへ毎週のように通っていて、実家のある長野県の松本にもよく行きます。つまり中央道を走り清里に立ち寄ってから松本へ向かうのが僕の日常なんですね。今回はそんな普段からなじみのあるルートに加え、さらにその先の北アルプスの麗に広がる里山風景を撮影したくて旅をしました。
清里は高原地帯の清々しい空気に包まれたとても魅力ある場所で、これまでたくさんの作品を生み出してきました。今回は“美しいクルマと美しい自然”の両方を楽しんでいるような感覚で撮影できましたね。
Q.撮影した中で特にお気に入りの写真とその理由は?
ステルヴィオで木崎湖を巡っている時に、湖のほとりに小さなスペースを見つけました。ステルヴィオを斜め後ろから捉え、背景に静かな湖が広がっている光景が、僕自身の感性に訴えかけるベストショットになったと思います。あとは安曇野の美術館の駐車場に原色に色づくイチョウの木があり、ステルヴィオの輝く赤いボディにその色彩が見事に映り込んでいたのです。このまるで絵画を彷彿とさせる作品も気に入っています。

Q.アルファ ロメオというクルマ、そして被写体としての魅力はどこにありますか?
僕はシンプルに赤いクルマが好きです。中でもアルファ ロメオの赤いボディはとりわけ美しく存在感があり、優美なデザインはどの角度から見ても被写体になると思います。太陽の光がボディに反射してキラキラ輝いている姿は、まるでクルマに魂が宿っているようですね。あと特に僕が惹かれているのは、アルファ ロメオだと一目でわかるフロントグリル。そして今回の撮影を通して、斜め後ろから見るステルヴィオがとても美しく官能的だなと感じました。今回は憧れのアルファ ロメオを運転できてうれしかったし、クルマの運転を楽しみながら行った写真撮影も心の底から楽しむことができました。
ジュリアからは“乗る喜び”、GR Ⅲからは“撮る喜び”を感じました(コムロミホ氏)
Q.今回のコラボレーション企画を最初に聞いた時の印象は?
▲写真家・コムロミホ氏
普段からクルマにはよく乗りますが、その時間の中でクルマとカメラには共通点があると感じていました。それは、どちらもがこだわりや持つ喜びを含めて自分のモチベーションに関わるものだということ。そこで今回は『Alfa Romeo Giulia(アルファ ロメオ ジュリア)』とGR Ⅲの両者にリンクするそういった部分を写真で表現できたらいいなと思って撮影しました。
Q.アルファ ロメオのイメージと運転した時の感想を教えてください。
アルファロメオはイタリアンデザインのとても洗練されたクルマで、なおかつこだわりのある方が乗るイメージがあります。その中でも今回撮影させていただいたジュリアは、まずデザイン的にアノダイズド ブルーという深みのある青が印象的で、さらにインテリアも洗練されているので運転していて楽しかったです。
あとは実際に運転してみると滑らかに加速していく感覚があり、安心して運転をすることができましたね。
Q.GR Ⅲのカメラとしての魅力と気に入っている点は?
GR Ⅲはポケットにすっぽり入るサイズのコンパクトなカメラで、画質も良くてその場の空気感を最大限に引き出してくれるカメラです。このカメラに搭載されている機能で好きなのが『イメージコントロール』。モノクロにしたり色を鮮やかに出したり、さまざまな色表現が可能なんですね。カメラの中で画作りを完結させて、その場の空気感をそのまま表現することができるのでとても気に入っています。
Q.撮影のポイントや、撮影時のエピソードを教えてください。
まずはジュリアの車体と街を組み合わせて撮影したかったので、ロケーションは都内で探しました。あと普段も運転してさまざまなロケ地に行くのですが、そういった時にサイドミラーやバッグミラーから見える景色を撮ってみたいなと思うことが多かったんです。そこでミラーを生かした撮影方法も考えました。
ドライブをしながら都内を回った中で、特に印象的だったのが東京駅。この日は雨が降っていてそれが逆に良いエッセンスになりました。サイドミラーから東京駅の駅舎を撮影するに当たって、駅舎だけでなくそこを行き交う人々も入れたいと思い、シャッター速度を少し遅くしてブレを生かしながら撮影しました。今回選んだ写真の中の1枚は、ちょうど傘を差した方が通り過ぎた時のものです。
もう1つのイメージは、男性モデルさんと一緒に千葉の海を回りながら“カメラを持ってドライブする休日”をテーマに撮影しました。ポートレートとクルマで広告の1ページのような雰囲気で撮影を行なっています。
Q.撮影した中で特にお気に入りの写真とその理由は?
特に気に入っているのは、ステアリング越しに外の風景を撮影した1枚。雨が降っていたのでフロントガラスに雨粒がたくさん付いている状態でしたが、アルファ ロメオのステアリングにあるロゴにピントを合わせて、奥の水滴をぼかしながら撮影しました。そうすると雨粒がキラキラと輝いてきれいだったんですね。あとはアルファ ロメオといえば赤のイメージが強いと思うのでその色を表現したかった。実はこの光、東京タワーの光なんです。

Q.アルファ ロメオというクルマ、そして被写体としての魅力はどこにありますか?
都内の撮影で細い路地を通っている時に、イタリアのバーのようなお店があったんですね。そこのテラスに何人かコーヒーを飲んでいる方たちがいて、おそらくイタリアの方たちだと思うのですが、通り過ぎる時に手を振ってくれたんです。そんな風にクルマに乗っているだけで誰かに声を掛けられたり、街を行き交う人とコミュニケーションを取れたりするのは素敵だなと感じました。実はカメラもそうで、今回使用したのはGR ⅢですがGR自体に根強いファンが多いカメラなんです。これを持って撮影していると「いいカメラですね」って知らない方から声を掛けられるぐらい。今回はジュリアからは“乗る喜び”、GR Ⅲからは“撮る喜び”を感じることができました。
作品を撮るためにはテーマや撮りたいイメージを膨らませるのが大切ですが、アルファ ロメオと出会ってさまざまな撮影イメージが湧き上がってきました。クルマもカメラも性能だけじゃなくて、そのもの自体に物語があると、いろいろなアイディアが生まれてきます。モチベーションが上がったり、持つ喜びを感じたりと、自分が輝ける物選びが大切だと実感しました。
▲GIULIA 2.0 TURBO SPRINT(アノダイズド ブルー)
伝統の上に挑戦を続けるアルファ ロメオとRICOH GR。この2つのブランドが新たに生み出した新型ジュリア&ステルヴィオとGR Ⅲの共鳴を、吉村和敏氏とコムロミホ氏の“魂が震えた瞬間”を捉えた写真たちから感じてもらえただろうか。ぜひこのキャンペーンに参加し、進化した1台であなたの愛車を撮影してほしい。
※ソーシャルディスタンスを保ち、安全に十分に配慮したうえで取材を行っております
STELVIO 2.0 TURBO Q4 SPORT PACKAGE
【主要諸元】
全長:4,690mm/全幅:1,905mm/全高:1,680mm/乗車定員:5名/エンジン種類:直列4気筒 マルチエア 16バルブ インタークーラー付きツインスクロールターボ/総排気量:1,995cc/使用燃料:無鉛プレミアムガソリン/最高出力:206kW(280ps)/5,250rpm[ECE]/最大トルク:400N・m(40.8kg・m)/2,250rpm [ECE]/駆動方式:4輪駆動/全国メーカー希望小売価格¥7,200,000(消費税込)
GIULIA 2.0 TURBO SPRINT
【主要諸元】
全長:4,645mm/全幅:1,865mm/全高:1,435mm/乗車定員:5名/エンジン種類:直列4気筒 マルチエア 16バルブ インタークーラー付きツインスクロールターボ/総排気量:1,995cc/使用燃料:無鉛プレミアムガソリン/最高出力:147kW(200ps)/4,500rpm[ECE]/最大トルク:330N・m(33.7kg・m)/1,750rpm [ECE]/駆動方式:後輪駆動/全国メーカー希望小売価格¥4,600,000(消費税込)
*写真のボディカラーにはオプション費用88,000円が別途かかります。
Text: | ラスカル(NaNo.works) |
Photo: | Hisho Hamagami |