YouTube、InstagramをはじめとするSNSを中心に“愛車のある暮らし”についての情報を発信中のクリエイター・ YUさん。アルファ ロメオのオーナーでもある彼女が、ブランドのルーツであるイタリアへ。旅の相棒はブランド初のハイブリッドモデル、トナーレでした。
奥深い魅力のルーツが知りたくて
アルファ ロメオのオーナーになって6年。毎日乗り続けていても変わらないこの幸福感は一体何なんだろう。その奥深い魅力のルーツが知りたくて、念願のイタリア旅行(初)へ行ってきました。
旅行を計画してた頃、ちょうど日本に入ってきたばかりと思われる仮ナンバーをつけたアルファ ロメオの新型SUV『Tonale(トナーレ)』をたまたま幹線道路で目撃したんです。コンマ数秒の出来事でしたが、対向車線から迫り来るトナーレの姿に思わず目を奪われ周りの車が視界からすーっと見えなくなる、ホントにCM(笑)みたいなことをリアルで体験しました。

颯爽と走り去る片目三連ライトのキリッと光る目は、ただ目的地に向かってるのではなく、それは紛うことなき私たちの未来だと思いました。
「イタリア旅行は、トナーレで行こう。」
マルペンサ国際空港で私を待ち構えていたのはトナーレ ヴェローチェのマイルドハイブリッドモデル。実物を目の前にして「かっこいい・・・」と思わず声が漏れます。

▲ハーツレンタカーにてレンタル。
女性が車を選ぶポイントとしてやっぱりデザインはとても大事。男性なら”新設計の1.5リットル直列4気筒ガソリンターボエンジンにモーターを組み合わせて・・・”と言われて「はい」と理解できても、女性の頭には「ハテナ(?)」。スペックで色々語られるよりもまずは実際に車を目の前にして確かめたくなるでしょう。大事なのは「私が運転したいと思えるか」ということです。というわけで、待ちに待ったトナーレ君に一礼して車に乗り込みます。
ドライバーに呼応する愉しいドライブ
これがアルファ ロメオ初のハイブリッド?!と驚きとトキメキを感じながらイタリアの大地をふみしめます。マイルドハイブリッド(MHEV)はガソリンエンジンと似たようなフィーリングでありながらナチュラルに運転を楽にさせてくれる気遣いに嬉しくなります。初めての右車線道路にやや気後れしながらも、市街地の右左折、車線変更が行きたい方向にスッと向いてくれるから思わずニヤッとしてしまいます。

DNA ドライブモードを色々変更してみると、ハンドルをずしっと安定させることもできたので、クイックだからといって高速道路でフラフラすることはありません。機敏に動きたい時や追い越しが必要なシーンはドライブモードを「D」にすることによって、アルファ ロメオらしいスポーティさが顔を覗かせます。

▲イタリアのミラノにあるスフォルツェスコ城。アルファ ロメオのエンブレムに描かれている紋章を大きく見ることができちゃいます。
相変わらずドライバーに呼応する愉しいドライブ体験。これぞアルファ ロメオだ~と思いました。電動化の時代を迎えてブランドはいま、大きな変化の中にあるけど、変わらないでいてくれるところ。ありがとう。
トナーレはたくさんの人を幸せにする
彼らが辿った道を知るべく早速アルファ ロメオ歴史博物館(Museo Storico Alfa Romeo)へ向かいました。観光地ミラノへ行くなら難なく立ち寄れる場所にあり、アルフィスティなら外せないスポットです。

館内をほぼアルファ ロメオだけが埋め尽くします。この壮観な景色をなんて表現すればいいのだろう。何度も危機を乗り越えながらもこだわりと情熱の火は消さずに今日まで存在してくれていることに深く感謝しました。


駐車場に戻ると、同じくトナーレでやってきた観光客に遭遇。ヨーロッパ横断中の旅人かと思われるほどの荷物満載ぶりに脱帽(笑)。友達や家族と一緒に楽しく快適に移動できて荷物も積めて機動力がある、こんなトナーレはたくさんの人を幸せにする可能性があると思いました。笑顔で挨拶などを交わし、長時間のフライト疲れが吹っ飛ぶホッコリした時間でした。

その後、私は北イタリアを中心にフランスのニースまで足を伸ばすルートで約二週間ほど滞在しましたがその間ずっとトナーレを借りていました。長く使うことによって、着眼点は外観から徐々に「居心地の良さ」へと変わっていきます。あまり見通しの良くないイタリアの路地ではSUVのアイポイントの高さは非常に有難く、運転支援システムを駆使すれば驚くほど長距離移動も快適に燃費もよく走ってくれました。旅を愉しむためにも”疲れにくい”は大事なポイントですね。

運転席と助手席の間に設けられるセンターコンソールには携帯のワイヤレス充電スペース、ドリンクホルダー、収納が備えられていますがこれらがまさに機能美。あと細かいですがドアの内側にもペットボトルの蓋を一時的に置いておくのにちょうど良さそうな小物入れが用意されていてパッセンジャーへの配慮も感じられるインテリアでした。
「車のない人生は考えられない」
コモ湖の湖畔沿いをドライブした日は憧れのホテル、ヴィラ デステに宿泊。


ここは世界最古の自動車エレガンス・コンクールであるコンコルソ・デレガンツァ・ヴィラデステの会場にもなっています。また偶然にも昨年トナーレの国際試乗会が催された北イタリアを代表する風光明媚なエリアです。敷地内に入った瞬間、死ぬほど緊張してせっかく覚えてきたイタリア語の半分も話せませんでしたが何やら訳の分からないスキモノが日本からやってきたぞ、と暖かく迎えていただき一生忘れられない思い出となりました。

イタリア人は車好き。このイメージは間違いない。ですが日本人の車好きとは実際には大きく異なる気がします。私たちは愛車をとても大切に箱入り娘のように扱いますが、彼らにとっての愛車は生活の足であり日常的なパートナー。車のない人生は考えられないというふうに感じました。
意外と合理的なところがあるという印象で都心でも停められる場所にはめいいっぱい割り込むように縦列駐車していきますし、お年寄りや若者であっても車をガンガンに乗り回していてみんな運転が上手です。そんな人たちに受け入れてもらえる車づくりをしなくてはいけない国だけに今回のハイブリッドは相当に気合が入っていると感じました。

これからも私はアルファ ロメオに期待し、見守っていきたいと思います。
Continua.
Text: | YU |
Photo: | YU |
Profile
YU(ゆう)
YouTube(愛車のある暮らし/YU.SR500)で日々の暮らしを発信中。魔改造SR500、壊れそうで壊れない916スパイダー、じと目のAMI8が愛車。
2022年にガレージハウスのコンシェルジュ会社を設立。真空管アンプ、オールドレンズ、Smithsの機械式……etc. オールド物に目がない至って普通の女子。