2023.9.15
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スイーツ好きの男性のためのWEBサイト『甘党男子』を運営するなど、スイーツ男子の先駆けとして、スイーツ情報を発信し続けているヒキノトオル氏。現在お乗りのアルファ 147に併せて、トナーレを購入されたヒキノ氏に、アルファ ロメオとの出会いや試乗したトナーレの乗り心地やハンドリング、ハイブリッドシステムの感想について、自動車ライター・嶋田智之氏がお話を伺った。

0915-tonalemhev_owner1_001 アルファ ロメオ オーナーインタビュー 〜待ちに待った理想のクルマ、赤いトナーレ〜

▲『ALFA ROMEO TONALE(アルファ ロメオ トナーレ:マイルドハイブリッド)』

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結果的にだんだんイタリアに寄っていった

今年7月までアルファ ロメオ公式サイトで開催されていたUNFORGETTABLE EXPERIENCEキャンペーンの“アルファ ロメオからの記憶に残る特別な贈り物”の中に、イタリア・シチリア島原産の世界最高品質といわれるピスタチオをふんだんに使用したスイーツテリーヌがあった。それはスイーツプロデューサーとしても知られる『甘党男子』主催のヒキノトオルさんが、人気店であるパティスリー&カフェ『DEL’IMMO(デリーモ)』のシェフパティシエ、江口和明さんの全面協力を得てプロデュース、ヒキノさんご自身が運営されているピスタチオスイーツ専門店『MAX PISTACHIO』で販売しているものだ。

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▲MAX PISTACHIOのピスタチオスイーツテリーヌ

実はヒキノさんはアルファ 147のオーナーであり、この春にはトナーレをオーダーして納車待ちの段階。あと2週間でトナーレのキーを手にするというタイミングで、お話を伺った。

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ヒキノさんは2008年にスイーツ好きの男性のためのサイト『甘党男子』をスタートさせて、現在のスイーツ男子ブームの基礎を作った方。メディアなどにも取り上げられているので、ご存知の方もいらっしゃることだろう。

「昔は“スイーツを男性が食べる”ということがちょっと肩身の狭かった時代で、それをどうやって正当化するかっていうところから甘党男子を立ち上げました。どこでも堂々とスイーツ食べるぞっていう宣言をして、発信をはじめたら、支持してくださる方が意外に多くて。それがうまく時代にはまって、だんだん普通なことになってきた。僕も子供の頃からずっとスイーツが好きで、毎回突っ込まれていたんですよ。『また甘いの食べるの?』って。今はすごく生きやすい時代になりました(笑)」

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▲ヒキノトオル氏

ヒキノさんがプロデュースするピスタチオはシチリア産、アルファ ロメオもイタリア生まれ。何か関連性はあるのだろうか?

「まったく(笑)。わりと結果論みたいな感じですね。イタリアが好きだからシチリアのピスタチオっていうわけじゃなくて、単純にピスタチオが好きでシチリアのものが美味しいから。アルファ ロメオはイタリアだから選んだようなところはありますけど、イタリアだからずっと乗り続けているわけじゃなくて、単純に乗っていて楽しいから。結果的にだんだんイタリアに寄ったなっていうところはあります。もしかしたら知らない間にイタリアという軸が自分の中に備わってきているのかもしれませんけど、よくいわれるイタリアの熱い血みたいなものは自分の中には流れてなくて、思い切り日本人気質です(笑)」

好きなF1をきっかけにアルファ ロメオを知る

では、アルファ ロメオとの出会いは?

「初めて買ったクルマが147なんです。買ったのは8年くらい前で中古だったんですけど、最初からアルファ ロメオと決めていたわけじゃなくて、何か買おうかと考えていたときに面白いクルマはないかな、楽しいクルマはないかな、って考えたところからのスタートでした。もともと僕は、中学生の頃からF1がすごく好きで、スクーデリア・フェラーリのファンだったんです。そのつながりでイタリア車にも興味はあって。当時、アルファ ロメオはF1に参戦してなかったんですけど、もちろん名前は知っていたので、『イタリア車はどうだろう?』って調べていたら、アルファ ロメオもあるじゃん、しかも中古でリーズナブルに買えるじゃん、って一気に候補に入ってきたんです。あとひとつ重要なポイントとして、パドルシフトが付いていたこと。基本、F1からクルマが好きになったので(笑)。そこで勢いで買いました」

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147との8年間はどのような様子だったのだろう?

「古い中古車だったので、最初の1〜2年は調子が悪くなったりしたこともありました。でも、なぜか嫌にならず、逆に愛着が一気に大きくなったというか、アルファ愛みたいなものが高まるきっかけになった感じでしたね。ちゃんと直したらそれから6年ぐらい一度も調子を崩してないし、今もすごくしっかり走ってくれています。ツインスパークエンジンのサウンドを聴きながら走るのは、やっぱり楽しいですよ。今も147に不満はまったくないですね」

それなのにトナーレと乗り換えられるのは、なぜなのだろう?

「いや、下取りに出すことも考えたんですけど、やっぱり手元に置いておこう、と思っています。ずっと気に入っているんですよね。ものすごくパワーがあるっていうわけじゃないのに、なんだか楽しいし気持ちいい。昔はスピードに憧れているようなところもあったんですけど、147に乗っているうちに変わったというか。アルファ ロメオのよさって、そういうことじゃないんだよな、って思うようになりました」

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待ちに待ったトナーレは赤一択

そもそも、なぜトナーレを……?

「147に乗っていて、次もまたアルファ ロメオに乗りたいっていう想いはずっとありました。ちゃんと新車で買えるタイミングが来るのを待っていたというか。ステルヴィオもデビューした頃からチェックしていたんですが、僕にはサイズが大きかったんです。だから、次にもう少し小さいSUVが出るっていう噂が流れてきて、そこに期待しよう、と。発表されるだいぶ前から、どんなクルマになるのか見てもいないうちに、それだっていう気持ちが固まってました(笑)。トナーレのコンセプトカーが発表されたとき、だいぶかっこいいぞ!これはいい!って、かなり盛り上がりましたね」

2019年のジュネーブモーターショーの頃から待っていた、ということ?

「待ちに待って何年越しの、って感じです。でも、その甲斐はありましたね。日本に入ってくる前からディーラーにいつ来るのか問い合わせをしたりもして、デビューフェアのときには速攻で見に行きました。もちろん試乗もさせてもらいました。買うタイミングを5月以降って決めていたんですけど、すぐに話だけは進めさせていただいて、仮オーダーみたいなかたちで赤をお願いしました。赤一択です。147も赤なので」

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試乗をしたときの最初の印象はどうだったのだろう?

「ずっと乗ってきた147に慣れているから、ハンドルの重さがだいぶ違って、そこは戸惑いましたね。147はどちらかというと重い。ダイナミックモードにすると変わるっていうのは知っていたんですけど。また、見た目の印象がすごくよかったし、走っているときの印象もよかったから買うことを決めて、だったら納車になってからじっくりいろいろと楽しめばいいかって思って、そのときはおとなしく走りました」

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今日はそのときと違うシチュエーションで走っていただいたが、印象が変わった部分はあっただろうか?

「たしかにモーターだけでも走るときはあるんですけど、ハイブリッド感をそんなに気にせず走れたのはよかったです。ここまではモーター、ここからはエンジンみたいなのがあまり感じられないので、僕はそこがいいと思いました。マイルドハイブリッドっていうのはトナーレのいいポイントで、普通のハイブリッドだとだいぶ電気寄りというか、エンジンからちょっと離れちゃうところがあるでしょう?僕はエンジンに寄りたい気持ちがあるので、エンジン主体っていうところが気に入っています。今日、初めてトナーレで高速道路も走りましたけど、パワーもあって、パフォーマンス的にはまったく不満はありません。重たい感じがぜんぜんなくて、軽々走ってくれました。あと、エンジンを回してみると、意外といい音がしますね。そこも大きなポイントです。それにパドル。かたちとか指が触れたときの感じとか、すごい気持ちいいんですよ。操作もしやすいし。147のパドルは小さいので、そういったところにも進化を感じます」

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アルファ ロメオは一緒にいるのが当たり前の存在

ヒキノさんは、トナーレが納車になったらどんなふうにお使いになるのだろう?

「うーん……仕事には使わないかな。スイーツを食べに行くとか、スイーツを買い出しに行くとか。そういった使い方ですかね。スイーツ関連だから仕事っていえば仕事なんですけど、趣味でもあるので。僕はSUVとしての使い勝手を考えてトナーレを選んだわけじゃないんです。だから、峠道がすごく楽しいクルマだって聞いているので、箱根とかに走りに行ってみたいとは思っています。まぁ……でもいちばん多いのはスイーツかな。今も147にはシガーソケットから電源をとった冷蔵庫を積んでいて、あちこちハシゴしてスイーツを買い回って帰ってくるんです。そうすると、いい状態で食べられるので。トナーレにもいずれ冷蔵庫を積むことになるのかな……?」

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「とにかく、美味しいお店の情報はスイーツの仲間内で共有していて、新しい情報を耳にしたらすぐ食べに行く、みたいなことを常にやっているので。……やっぱり仕事っていうよりほとんど趣味ですね(笑)。全部が全部仕事っていうことになってしまうと、やりたいことができなくなっちゃいますから。あくまでもスイーツを楽しむっていう気持ちでいたいんです。常に自分に正直に生きている自覚はちゃんと持っています(笑)」

アルファ ロメオを選んだのも、自分に正直だから……?

「そういうことなんでしょうね。147を購入したときもまわりにいろいろ言う人はいたけど、それでも気持ちのままに買って、結果、正解でしたから。トナーレも間違いなく正解でしょう。もうじき納車なので、今、期待値がすごく上がっています。でも、147も手元に置いておきたいんですよね。」

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トナーレが手元に来たら、何か変わりそうな予感があるのだろうか?

「それほど変わる感じはしていないです。普通にすんなり生活に入ってきそうな気がしています。ただ、ずっと147を楽しんできて本当に浦島太郎状態なので、最新のクルマの機能とか、このスイッチは何だろう?みたいな、そういうところをひとつひとつ楽しみながら、一通り使い倒してみたいです。」

ヒキノさんにとって、アルファ ロメオとはどういう存在なのだろうか?

「どういう存在なんですかねぇ……?一緒にいるのが当たり前、っていう存在にはなっていますよね。そういうクルマと出会ってしまった。もう離れられないっていう感じですかね。学生の頃からスーパーカーには憧れてきたけど、もうあまり興味はなくて、今はとにかくアルファ ロメオでしょ、って思っています。先日ディーラーから納車に関する連絡をもらって、急に現実味が増してきて、気になって気になってしょうがないです。落ち着かないんですよね(笑)」

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ヒキノさんがプロデュースするスイーツはピスタチオの風味がとても濃厚なことで知られているが、ヒキノさんご自身のアルファ ロメオに対する想いもたっぷりと濃厚だった。インタビューは納車前に行うかたちになってしまったが、そろそろトナーレがヒキノさんの手元にやってきた頃合い。ヒキノさんがトナーレに慣れた頃、またお話を伺ってみたい。


【INFORMATION】

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▲今回インタビュー場所に使用させていただいた、デリーモ東京カフェの『ピスタチオホリック』

デリーモ東京カフェ
住所:〒100-6701 東京都千代田区丸の内1-9-1 大丸東京店 4F
営業時間:10:00-20:00(LO19:30)
定休日:施設に準ずる
TEL:03-6551-2525


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トナーレ(マイルドハイブリッド)製品サイトはこちら

Text: 嶋田智之
Photo: 安井宏充(weekend.)

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