人生を自由にハンドリングし、愛すべき人たちと歓びを分かち合う“Life Loving Leader”とのコラボレーションを展開するコンテンツ『ALFA ROMEO JOIN THE TRIBE』。アルファ ロメオが未来に向けて思い描く“新しい世界”のコラボレーター第1弾として、日本の音楽を再定義するエクスペリメンタル・ソウルバンド『WONK』が登場。アルファ ロメオの“疾走感と、ブランド初のハイブリッドモデルであるトナーレが体現する“変革(Metamorfosi)”をテーマにしたタイアップ曲が完成した。WONKとしても新たな試みを盛り込んだ『Passione』。そのリリース前に、荒田洸氏(ドラムス)、長塚健斗氏(ボーカル)、江﨑文武氏(キーボード)、井上幹氏(ベース)の全メンバー集結のもと、アルファ ロメオのイメージからタイアップ曲制作の舞台裏までをたずねた。
▲『ALFA ROMEO TONALE(アルファ ロメオ トナーレ)』トナーレならどこまでも行ける
―まず、アルファ ロメオからタイアップ曲制作の依頼を受けたときの、最初の感想を聞かせてください。
江﨑:バンドとしてクルマのコラボは初でしたが、トナーレを見て思ったのは、ラテン顔のウチのボーカルによく似合うだろうなと。
長塚:僕も似合うだろうと思いました(笑)アルファ ロメオとのコラボは純粋に嬉しいです。
▲長塚健斗氏
荒田:こんなオシャレなブランド、ありがたいと言う他にありません。
▲荒田洸氏
井上:正直なところ、想像もしていなかったお話だったので、僕もうれしかったです。僕ら世代のバンドは、クルマのCMで名前を知られていくケースが多いのですが、これまで声がかからなかったのは、WONKの音楽が取っつきにくいからなのかと淋しい思いをしていました。そんな中でアルファ ロメオとコラボできることになり、ボーカルの顔はさておき、僕らの音楽性的にも海外ブランドとの親和性があると思えたのがよかったし、楽曲制作でも大きな刺激を受けることができました。
―コラボが決定した時点でトナーレに触れていただきましたが、アルファ ロメオ初のハイブリッドモデルはいかがでしたか、と聞く前に、皆さん免許はお持ちですか?
江﨑:僕と井上は免許を持っていません。でも、ゲームで世界中のサーキットを走っているので、僕がメンバーの中で一番のクルマ好きです。
▲江﨑文武氏
長塚:クルマは持っていませんが、時々運転していいなと思うのは、完全なパーソナルスペースになることですね。短い時間ながらトナーレに乗せてもらって、その自分だけのスペースでどこまでも行けると感じました。harman/kardonのオーディオシステムの音も素晴らしかったです。これなら何も気にせず運転しながら歌えそうですね。
荒田:僕もトナーレを体験させてもらいました。全体もカッコよかったですが、ホイールや3連のヘッドライトといった細部のディテールが際立っていて、とてもいいと思いました。
江﨑:色気がありますよね。まさにイタリア車の代表格という感じです。
井上:イタリアのクルマと言えばボディカラーは赤と勝手に思っていましたが、トナーレの青はいい意味でイメージを裏切る新鮮さを感じました。ハイブリッドに関しては、モバイル関連の電動化が進む中で、多くが利便性に焦点を当てるせいか、デザインが画一化していくように思っていたんです。ところがトナーレは、中身が新しいだけではなく、外観にも相当なこだわりがあった。そこがよかったです。
▲井上幹氏
バンド初の試みで表現した変革
―タイアップ曲の『Passione』は、どのような手順で制作していきましたか?
江﨑:曲は主に荒田がつくりました。
荒田:合宿でね。
江﨑:今回の楽曲を含めた全員参加の箱根合宿を2月に行って。
荒田:そこで最初に皆でアルファ ロメオのPR動画を見て、およその方向性を話し合いました。
―映像から始まる楽曲制作はよくあることですか?
江﨑:少ないですね。物がモチーフになることもあまりないです。なので今回は動画でイメージを共有して、歌詞はボーカルの長塚に任せて、荒田が曲を先行させた形です。
―荒田さんはアルファ ロメオにどんなイメージを抱きましたか?
荒田:まずは疾走感ですね。それを全編で生かしつつ、トナーレが体現している“変革”をどう表現していくか。具体的には構成から考えていきました。自分でつくったデモのベースラインでは変わった拍の置き方にして、最終的に井上に仕上げてもらいました。もっとも特徴的なのはアウトロですね。終盤でテンポが遅くなるんですけれど、曲の中でBPMを変えるのはWONKでも初の試みで、これを最後に持ってくることで明確にテーマを表現したいと思いました。
江﨑:管楽器や弦楽器も入っていますが、これはラテンっぽい雰囲気を出すためのアイデアです。この辺はスタジオに入って皆で意見を出し合って決めていきました。
―完成には時間がかかりましたか?
江﨑:どちらかと言えばかかったほうですね。
―時間を要したのはなぜでしょう?
長塚:一番考えたのは、キーワードとしての“変革”をいかに一つの歌に落とし込んでいくか、でしたね。2022年に発表したアルバム『artless』では、その時々の人の生活に寄り添う様子をテーマにしました。今回もその流れを汲んで歌詞を書き上げていく中で、“変わっていくことの大事さ”を表現するのに苦心しました。
―今作もそうですが、WONKはほぼ英語詞ですね。
長塚:バンドを始めた当初から海外でも活動したいと思っていましたし、WEBサイトも英語だけで始めましたが、何より僕らの音楽表現には日本語より英語のほうがハマるというのが最大の理由です。
これからも変わらず“音楽を創ろう”
―WONKとアルファ ロメオのコラボから生まれた『Passione』のお薦めポイントを教えてください。
長塚:個人的には疾走感を感じてもらいたいですし、できればクルマを運転しながら聴いてほしいです。軸がブレないまま自分が変わっていく思いを歌詞に込めましたから、『Passione』で前向きな気分になってもらえたらうれしいですね。
江﨑:僕からは、管楽器や弦楽器も聴いてもらえたらと。バンドとして、これまでとは一味違うリッチなサウンドになっていますから。
井上:全体感は皆が話してくれたので、ベーシストからは手前味噌の話をします。かなり楽しんでつくったリフを盛り込んでいるので、そこもお聞き逃しなく。
荒田:自分としては、毎回つくりたいものをつくっているだけなんですよね。あっさり聞こえたら申し訳ないですが、日本でこういうトラックがもっと浸透したらいいのにと、今回のコラボがそのきっかけになったらという強い希望はあります。
―タイアップ曲を皮切りに、『JOIN THE TRIBE』を通じたアルファ ロメオとのコラボが始まっていきます。WONKとしては、今後どのような活動を予定していますか?
長塚:ライブも精力的にやっていきますが、今年は特に楽曲制作に力を入れています。いつ出せるかわかりませんが、アルバムづくりを頑張ります。
荒田:2013年のバンド結成から10年経ちましたが、これからも変わらず“音楽を創ろう”って感じでやっていきます。
メンバー全員と話をしたのは、夕方からスタジオで歌入れを行う日の午前中だった。その時点で長塚氏による歌詞は出来上がっていたものの、今回の記事内でそれ自体に触れなかったのは、彼らは最後まで最善を尽くすと想像できたからだ。それこそが“変革”を恐れないバンドとしての姿勢であると。
アルファ ロメオとともに進む“Life Loving Leader”のWONK。彼らとのコラボは各メディアを通じて発信する予定だ。取りも直さず、最新曲『Passione』はまもなくリリースされるが、ぜひ聴いていただきたい。できればメンバーの願いそのままに、アルファ ロメオのステアリングを握りながら。
2023年6月1日『Passione』がデジタルリリース
詳細はこちら:https://www.stellantis.jp/news/2023_alfaromeo_tonale_wonk
MODEL
アルファ ロメオのスポーティドライブに、 新たな歓びをもたらすブランド初採用のハイブリッドシステムを搭載した『ALFA ROMEO TONALE』
記事に登場するモデル:トナーレ エディツィオーネ スペチアーレ(台数限定日本導入記念モデル)
全長×全幅×全高は4530×1835×1600mm。ホイールベースは2635mm。パワートレインは新開発の1.5L 4気筒ターボ+48V電動モーターで、7速DCTを介して前輪を駆動させるマイルドハイブリッドシステムを搭載。最高出力と最大トルクは、エンジンが160PS/240Nm、モーターが20PS/55Nm。
※エディツィオーネ スペチアーレは完売につき、ヴェローチェが販売されます(2023年5月現在の情報)。
Text: | 田村十七男 |
Photo: | 安井宏光(weekend.) |
Profile
WONK
(左から、江﨑文武<Piano・Keyboard>・長塚健斗<Vocal>・荒田 洸<Drums・Producer>/井上幹<Ba・Sound Engineer>)
日本の音楽を再定義するエクスペリメンタル・ソウルバンド「WONK」。メンバーそれぞれがソウル、ジャズ、ヒップホップ、ロックのフィールドで活動するプレイヤー/ プロデューサー/ エンジニアという異色なバンド。2016 年の1st アルバム発売以来、国内有数の音楽フェス出演や海外公演の成功を果たし、ジャンルや世代を超えた国内外のビッグアーティストへ楽曲提供・リミックス・演奏参加するなど、音楽性の高さは多方面から支持されている。2020年6月に4枚目のフルアルバム『EYES』をリリース。フル3DCGによる配信ライブを行い、TwitterのトレンドTOP10に入るなど話題に。2021年2月には香取慎吾氏とのコラボ曲「Anonymous(feat.WONK)」をリリースし初のドラマ主題歌を担当。さらには和田アキ子氏への楽曲提供を行うなど、リクエストが後を絶たない。2022年には、新曲「Pieces」を3月にリリース。5月には2年ぶりのニュー・アルバム『artless』リリース。さらにはFUJI ROCK FESTIVAL’22、ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2022へ出演。9月にはWONKの制作現場を追ったドキュメンタリー映画が全国上映。
WONK 公式サイト:https://www.wonk.tokyo
Twitter:https://twitter.com/WONK_TOKYO
Instagram:https://www.instagram.com/wonk_tokyo/
YouTube:https://www.youtube.com/@WONKTUBE
WONK 3DCG LIVE
https://www.youtube.com/watch?v=Mr13ugunbAE
香取慎吾「Anonymous(feat.WONK)」Music Video
https://www.youtube.com/watch?v=pPeclKJ0Ps8&
映画「Documentary of artlessー飾らない音楽のゆくえー」予告
https://www.youtube.com/watch?v=T59qAcA8FhU&&t=1s
https://youtu.be/T59qAcA8FhU?t=1s
2023.6.1 Release
WONK『Passione』ジャケット