2024.2.22
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アルファ ロメオ オーナーの愛車とのカーライフを通して“アルファ ロメオのある生活”を詳しくご紹介するオーナーインタビュー。今回ご登場いただくのは、ライフステージの変化とともにジュリアからトナーレに乗り換えたという赤城本康さんと奥さまの柚里香さん。乗り換える際にアルファ ロメオ以外の選択はなかったという赤城ご夫婦に、ジュリアとトナーレの魅力含め、アルファ ロメオにより変化したライフスタイルについて、自動車ライター・嶋田智之氏が話を伺った。

アルファ ロメオとの出会いは赤ボディのジュリア

アルファ ロメオにひと目惚れした、とはよく聞く話。けれど、さほどクルマに強い関心を持っていたわけでもなかったのに出逢って数年の間に2台を乗り継ぎ、そればかりかすっかりクルマ好きにもなってライフスタイルまで変わった、という人はそうはいないだろう。

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▲『ALFA ROMEO TONALE(アルファ ロメオ トナーレ:マイルドハイブリッド)』

赤城本康さんは東京の下町で江戸時代後期から続く建築会社の6代目。幼い頃から家業を継ぐものとして心構えや技術を身につけながら育ち、現場での職人仕事から建築士としての設計仕事まで一通りこなしてきた、30代半ばに差しかかった若きエキスパートだ。仕事でも必要だからと18歳でマニュアル免許を取るのは必然。業務用のクルマや実家のクルマなどを運転して、クルマを走らせることの楽しさは感じてはいたものの、自分のクルマを買おうとまでは思っていなかったそうだ。

転機が訪れたのは2020年。新型コロナウイルスによる緊急事態宣言が発出され、仕事で外出をしてはいたものの、それ以外の時間はずっと自宅にこもる日々。そんな中、仕事でおつきあいのあるイタリア車乗りの保険屋さんが、気分転換にとアルファ ロメオのショールームに連れていってくれたことだった。

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▲赤城本康さん

本康さん「そこに展示されていた『GIULIA(ジュリア)』にひと目惚れしちゃいました。アルファ ロメオは名前を知ってはいたけど、自分には縁がないと思っていましたし、ジュリアはうちの近所ではあまり走ってなくて、見たこともなかった。でも、デザインや色がビックリするほどカッコよくて、見とれちゃったんです。自分のクルマが欲しい、このクルマが欲しい、って思ったのは初めてでした。でも、すぐに買える値段には思えなくて、しばらくの間はジュリアを買うことを目標に、それをモチベーションにして仕事をとにかく頑張りました。コロナ渦で外にも出ないし、友達と遊ぶ機会も減って、仕事に集中できる時期だったのも、タイミングよかったですね」

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▲赤城さんの“ファースト アルファ ロメオ”となったジュリア ヴェローチェ。格納しているガレージハウスは、赤城さんご自身の設計によって建てられた。

それから半年少々して、本康さんはジュリア ヴェローチェをオーダーする。それも赤ボディに赤内装、という受注生産のオーダーで。

本康さん「実は待っている間に、いろいろなクルマの試乗にも行ってみたんですよ。でもジュリアがいちばんしっくり来た……というか、ジュリアを越えるクルマとは出会わなかったです。なおさらジュリアへの気持ちが強くなりました。だから自分のいちばん欲しい仕様にこだわって注文することにしたんですよ」

想い描いたとおりのジュリア ヴェローチェが納車されたのは、2021年7月のこと。本康さんはそれまでの期間に、さすがは建築の世界の人と感じられる行動を起こしていた。ちょうど5代目であるお父上が会社の事務所の建て替えを考えていたこともあって、相談の上、ガレージハウスの見本ともなる建屋を御自身で設計し、立て直したのだ。そんなところからも、ジュリアへの想いがどれほど強かったかが伝わってくる。はたしてジュリアとの暮らしは、アルファ ロメオとの日々は、その心をどれくらい満たしてくれたのだろうか。

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▲現在お乗りのトナーレとガレージハウス

本康さん「ジュリアを買って本当によかったと思いました。クルマってこんなに楽しかったのか、って。僕たちは日曜・祝日しか休みがないので、それまでは日曜日にクルマでどこかに出掛けるってことがほとんどなかったんですよ。土曜日の仕事の後に職人さん同士で飲みにいくとかなり遅くまで飲むことになっちゃうので、そうすると日曜日は使い物にならなくて(笑)。もったいない日曜日の過ごし方をしていたな、って思いますね。ジュリアが来てからはとにかくクルマに乗りたいから、土曜日の朝に早起きしてタイヤのエアをチェックしてバッテリーもチェックしたり充電したりして、仕事が終わった夕方に洗車して、日曜日にはジュリアに乗って出掛ける。そういうルーティンができました。生活のあり方みたいなものが変わりましたね」

日曜日は、ジュリアでどんなところに……?

本康さん「東名高速道路を走らせたり、それこそ箱根の峠道に走りに行ったりとか、そういう週もあれば、目立ちたがり屋みたいだけど青山の通りを窓全開にしてサングラスして走らせたり(笑)。いろいろなところを走りましたね。ただ走ることが楽しかったし、嬉しかったんで、日曜・祝日は欠かさず乗っていましたよ」

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ジュリアはどんなところが気に入っていたのだろう?

本康さん「まずはスタイリングですね。本当にカッコいいって今も思っています。それに妥協しないで選んだ、赤ボディに赤内装の組み合わせも気に入っていました。シートに座ると低いし、それに速い。アクセルを踏み込んだときの身体を持っていかれる感覚が、最初はちょっと怖いくらいだったんですけど、慣れたら病みつきになっちゃって(笑)。高速道路に合流するときとか、フル加速するたびに感動していましたね。あと曲がり方が半端じゃない。ものすごくクイックで、日光のいろは坂に行ったときとか、本当に楽しかったですよ。ジュリアを買った後に、ほかの社長さんたちが乗っているドイツ車に乗せてもらったりして、大先輩たちなので褒めないと申し訳ないから“すごいですね”って言いましたけど、心の中ではジュリアの方がすごいなって思っていましたね(笑)」

ON・OFFを切り替えてくれる存在

ところがそれほどまでに気に入っていたジュリアから、本康さんは別のクルマへと乗り換えることを決意する。人生の転機が訪れたのだ。

本康さん「結婚を考えたことがきっかけでした。いまの奥さんと付き合っているときには一緒にジュリアに乗ってデートしたりしていたんですけど、僕は先を考えてしまう性格で、普通はお子さんがある程度大きくなってきたら家を建てようって考えることが多いと思うんですけど、僕は結婚したばっかりでも先に家を建てちゃうほうがいいとか、そんなふうに考えちゃうんですよ。なので、いずれ子供が生まれたらチャイルドシートが必要になるし車内ももっと広い方がいいから、だったら先にクルマを買い換える方がいいんじゃないか、って思ったんです。ジュリアには2年で3万kmほど乗って、アルファ ロメオのイベントにも参加して知り合いもできたり、いい想い出も作れて、これがタイミングだと思ってトナーレに買い換えました」

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ステルヴィオじゃなくてトナーレにしたのは、なぜ?

本康さん「さっきお話しした保険屋さんがステルヴィオに乗っているのと、あと結構新しいもの好きなんですよ(笑)。何より奥さんと一緒にショールームに行って、奥さんが運転しやすい大きさだったこともいいなって思いました。でも、ジュリアのときと一緒ですごくカッコいいなって感じたのがいちばん大きかったかな。カッコいいことっていうのは最優先なので(笑)。だからアルファ ロメオじゃないクルマを選ぶっていう選択肢は、全然なかったんです。まだ子供どころか婚約中だったんですけど、その日のうちに契約書にサインして帰ってきました。籍は今月になって入れたんです(笑)」

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納車になったのは2023年の9月。まずはトナーレに乗った印象をうかがってみよう。

本康さん「ジュリアのヴェローチェに乗っていたから、最初はトナーレって遅いのかな?って思っていたんですけど、ダイナミックモードにしたら、ちゃんと速いじゃん!って感じました。不満はないですよ。それにパドルを使って高回転まで回してやると、結構エンジンの音もいいんですよね。大きさもちょうどいいし、小回りも効くし、だけど存在感はちゃんとあって、信号待ちのときとかによく見られるんですよね。そういうところはジュリアと変わらないな、って思います」

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トナーレ ハイブリッドは、マイルドハイブリッドにしては珍しくモーターだけで走ることもできるわけだが、そのあたりはどうだろう?

本康さん「最初は電気だけで走っているときって静かだなって思いました。ガレージから出るときも、いつも静かです。それに、ふと気がついたらガソリンを入れる回数が明らかに減っていました。ジュリアのときと同じような距離を同じようなペースで走っているんですけど、毎週、クルマで出掛けたら必ずガソリンスタンドに行くようにしていたのに、それが月に1〜2回減っています。燃費は間違いなくいいですね。奥さんも運転を楽しんでくれてるんで、それもよかったなって思います。ふたり揃って、トナーレ、大満足ですよ」

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奥さまの柚里香(ゆりか)さんにもお話をうかがってみよう。

柚里香さん「ジュリアを1回だけ運転したとき、車高が低くて私にはちょっと難しかったんですけど、トナーレは目線が高くて運転しやすいですね。私、SUV好きなんですよ。トナーレはシンプルにカッコいいなって思います。アルファ ロメオは目がカッコいいと思っていて、ヘッドライトが切れ長な感じが好きです。友達の評判もいいんですよ。トナーレで迎えに行くと、旦那さんのクルマすごくカッコいいね、って言ってくれたり。それに運転もしやすいし、カーブが気持ちいい。キュンって曲がるし、安定感がすごいな、って思いますね。それは結婚前にはレンタカーしか乗ってなかった私でも、いや、レンタカーでいろんな車種に乗ったことがあるからかな? とにかく、私でもわかるくらいです(笑)」

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▲赤城柚里香さん

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実用面に関してはどうだろう?

柚里香さん「ひとつ、絶対にいいなって思っているのが、シートヒーター。すぐに温まるんですよ。私は冷え性で旦那さんは暑がりなので、シートヒーターもエアコンも左右で別々にできるのがすごく嬉しいです。あと、停まったときにブレーキペダルから足を放しても(ブレーキホールド機能があるから)クルマが動かないじゃないですか。あれは足がすごく楽ですね。荷物がたくさん積めるのも大きいですよね。荷室の広さが違うし、もっと容量が欲しいときは床下の部分も使えるから、いろいろ大量に買い込むときとかには便利なんですよ。買い物は本当に楽です」

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本康さん「使い勝手はすごくいいですね。それに室内もジュリアより小さいはずなのに、すごく広く感じます。シートもいいから、長距離でも疲れないんですよ。長距離ではクルーズコントロールもすごく助かる。流れてるスピードや車線に合わせてすごく上手に運転してくれるから、とても楽なんですよね。特に渋滞での疲れはだいぶ少なくなるし、渋滞のときにはモーターだけで走ることが多いから、静かで会話も楽しみやすいです。そういう意味では、ジュリアと同じように走るのが楽しいクルマだけど、使い勝手や快適さとかがさらに強くなってるって感じますね」

ということは、ジュリアからトナーレに変わって、ライフスタイルがまた変化した……?

本康さん「どちらかというと結婚したから変わった部分というのが大きいかもしれないですね。ふたりともゴルフが趣味で、ジュリアのときにはよく一緒に行ってたんですけど、実はふたりともバスケットボールも好きで、地元のサークルに入ったんですよ。日曜日の午前中にバスケをやってひと汗かいて、そこからドライブがてら都心のレストランに食事に行って、そのままどこかをグルッと走ったりとか、休日の遊び方が少し変わりましたね。少し長距離を走るとなると、伊豆とか箱根とか。この前も1泊で伊豆までいってきたんですけど、走ってるとずっと楽しいんですよね。走ってるときが最高に楽しい。そういう走りを楽しみたいときに楽しめるところは、まったく変わってないです。ただ、ジュリアのときは僕がずっと運転していたんですけど、トナーレになってからは交替しながら走れるのがまた楽しくて。サービスエリアに着いたら交替とか、コンビニに着いたら交代とか、眠くなったら交替とか」

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柚里香さん「自分でトナーレを運転しているときにも気づくんですけど、アルファ ロメオに乗っている人同士って、すれ違ったりするときに不思議なアイコンタクトがあるのが、何かちょっと嬉しいですよね。みんなアルファ ロメオ愛があるんだろうな、っていう感じがして」

最後に、おふたりにとって、アルファ ロメオとは?トナーレとは? どんな存在なのか訊ねてみることにした。

本康さん「休日の空間……ですかね。普段は作業車、トラックなので、仕事モードなんですけど、奥さんとふたりでトナーレに乗った瞬間から休日モードになれるっていうか」

柚里香さん「ドライブ中にリラックスしながらいろいろな会話ができるじゃないですか。家の中とは違う感覚で。だから第二の家みたいな感じというか、くつろぎながら一緒に喋ったりとかするのにすごくいい空間、ですね」

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本康さん「いつもの時間じゃないいつもの時間というか、生活の感覚じゃない不思議な感覚の時間というか。何だか落ち着くんですよね」

柚里香さん「トナーレに乗るときにはちょっとお洒落して行こうって思うので、そういう気持ちにさせてくれるクルマ、でもあります。出掛ける準備も楽しい。ワクワクさせてくれるような存在、って言えるかもしれませんね」

本康さん「月曜日から土曜日は仕事モード、日曜・祝日は休日モード。ONとOFFをスパッと切り換えてくれるんですよね。だから自分がリフレッシュできる。とても大切な存在です。当分の間、アルファ ロメオから降りることはないですね」

アルファ ロメオの素晴らしいところは、日常の中にいながらにして非日常にいるような気持ちにさせてくれるところ。若いご夫婦は、アルファ ロメオが味わわせてくれるその不思議な心地よい時間を、しっかりと満喫されているようだ。

▶︎トナーレ マイルドハイブリッド 製品サイト

Text: 嶋田智之
Photo: 安井宏充(weekend.)

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