アルファ ロメオ トナーレのラインアップに、ブランド初となるプラグインハイブリッド車「トナーレ プラグインハイブリッド Q4」が追加され、8月26日（土）に発売の時を迎える。ブランドの新たなアイコンとなる“エレクトロ ビショーネ”とともにデビューするこの最新モデルの導入に先駆け、8月5日（土）に、東京・港区のプルマン東京田町で、一般ユーザーのための特別先行試乗会が開催された。
会場には、アルファ ロメオに触れたことがなかった方、すでにアルファ ロメオの所有者の方、そして次なる愛車を検討されている方など、様々な参加者が来場され、トナーレ プラグインハイブリッド Q4をドライブ。試乗を終えた方々にお話を伺ってみると、クルマに感じた印象も、それぞれの持つ“アルファ ロメオ観”も十人十色で興味深かった。さっそく参加者の方々の声を紹介していこう。
Dモードでは活発な走りを実感
アルファ ロメオらしいハンドリング
東京都のK.A様
東京都にお住まいのK.A様は、現在ジュリアにお乗りのアルファ ロメオ・オーナー。「基本的に活発なクルマが好き」とのことで、以前にアバルトを3台乗り継いだ経験も。「クルマは楽しむためのもの」というお考えを持ちつつ、「SUVを検討の対象にしたのは初めてで、ステルヴィオだと僕の使用形態には大き過ぎる」という生活環境を、うまく両立できるクルマが次の愛車候補車に入るそうだ。トナーレを実際に走らせた印象を聞いてみると、「そこそこ活発に走るし、良いのではないかと思いました」と答えてくれた。「［A］＝Advanced Efficiency／電気だけで走行）モードでは、さすがに純EVほどの力強さはないけれど、［D］（エンジン/モーター併用）モードでは、活発に走ることができ、気持ち良かったですね」と話してくれた。
ハンドリングについて伺うと「ハンドリングはやはりアルファ ロメオらしさを感じました。それがなくなってしまったらアルファ ロメオじゃなくなっちゃうからね」とブランドに精通されているオーナーならではのご意見。さらに「自分もクルマが好きだけど、いつまでもガソリン車に乗れるとは思っていなくて、新しいものに慣れていかないと感じているんです」と柔軟性のある“クルマ観”を披露してくださった。
加速時の“これ、これ！”という感じ
動力性能の力強さは期待通り
神奈川県のK.S様
現在、ドイツの高級スポーツカーブランドのクルマを2台所有されているK.S様。そのうちのミドルサイズSUVの次なる候補として、奥さまにも乗りやすいコンパクトSUVを検討されているのだとか。すでにトナーレのマイルドハイブリッドモデルにも試乗済みで、今回はその違いを確かめに会場に来場されたそう。「家族で移動ができる快適性や居住性を備えながら、走りも妥協したくない」と候補車に求める条件は甘くはない。トナーレ プラグインハイブリッド Q4に試乗した印象は「加速した時のパワフルさが違いますね。“これ、これ！”という感じがしました」と動力性能には満足のご様子だ。
奥さまには満足してもらえそうですか？「妻のクルマを選ぶ基準は、9割がたデザインなんです。アルファ ロメオに対しては個性的で、他と似ていない部分を評価しているようです。あとサンルーフもマストなんですが、トナーレの限定車“サンルーフエディション”ならその要件も満たすことができるので、購入検討の際のポイントは上がったと感じています」と話してくれた。
駐車場で自分のクルマが輝いて見える
この感覚はアルファ ロメオならでは
神奈川県のK様
これまでに156、ジュリエッタと乗り継いでこられたK様。現在は、4Cをお持ちで、英国ブランドのシューティングブレークも所有されている。そんなK様がクルマに求めるものは、「置いているだけで楽しくなるような、見た目がカッコいいクルマ」。トナーレが気になり始めたのもそうした希少性が大きいと話す。「やはりアルファ ロメオって、どこにでも停まっているクルマではありませんので希少性もありますし、駐車場で見た時に自分のクルマだけが輝いて見える。この感覚がとても好きなんです」と話してくれた。
トナーレの走りの印象についても聞いてみた。「アルファ ロメオのパワートレーンって、めちゃくちゃ速いわけではないんだけど、同じクラスのクルマに比べると、明らかにワンランク上で、“走りたがる”感じが強いと思うんです。その点、プラグインモデルは要件を満たすかなと思って興味を持ったのですが、想像通り、車重が重くなっていることを感じさせないどころか、踏んだら踏んだ分だけ走る感覚があり、すごく良かったです」とコメントしてくれた。
加速が素直で違和感なし
モーターがいい方向に働いている印象
神奈川県のM.H様
ご主人と共に参加されていたM.H様。ドイツブランドのミドルサイズSUVを所有されているものの、ご自宅そばの狭い道路を走る際に不便を感じ、もうワンサイズ小さなCセグメントSUVを中心に検討中という。ご両親と旅行に行く際の利便性なども踏まえ、後席にも大人がしっかり乗れるSUVを探されているM.H様(写真左)。ただし条件は「ファミリーカーであろうともスポーツ要素を感じられるクルマ」だという。元々スポーツカー好きだったご主人の影響もあり、今ではM.H様ご本人もスポーツカーに対する想いが強いそうで、「ターボ車よりノンターボのクルマが好きで、踏んだだけ進む感覚が好き」なのだとか。
そんなM.H様にとってトナーレ プラグインハイブリッド Q4はどうだったのか？
「エンジンとモーターを併用するダイナミックモードを中心に運転しましたが、加速が素直で違和感はなかったです。むしろモーターがいい方向に働いている印象を受けました。排気音も良かったですし、求めている最重要ポイントの“スポーツカー感”は感じました。グリーンのボディカラーも良い色で好印象でした」と話してくれた。
電動車になっても“らしさ”は健在
運転に集中できるコクピットも好印象
千葉県のT.N様
千葉県からお越しのT.N様は、4Cスパイダー ファイナルエディションとフィアット 500を所有されている歴としたアルフィスタ。週末は片道50kmほどの銚子までふらりとドライブに出掛けたり、ロードバイクを楽しんだりして過ごされているという。すでにマイルドハイブリッドのトナーレにも試乗済みという。「プラグインハイブリッドでは車重が増していると思いますが、（マイルドハイブリッド仕様と）変わらず、綺麗にハンドルが切れる印象を受けました。排気量も小さくなっているにもかかわらず気にならず、ストレスなく走れましたね。アルファ ロメオってハンドリングとか、踏んだ時の加速は絶対なくなってはいけないと思うんです。電気になってもその点が失われていないのが良かったです」とコメント。
さらにT.N様はインテリアにもアルファ ロメオらしさを感じたという。
「最近は大きいディスプレイがドーンと配されたクルマが多いですけど、僕はあまりゴテゴテしたインテリアは好きではないんです。落ち着きがある方が良くて、その点、トナーレの内装は運転に集中できそうでいいと感じました。外見は派手な方が好きなんですけどね（笑）」と話してくれた。
重心が低く、安定してカーブを回れる
ご家族で乗る上で安心の安全機能も○
東京都のT.M様
T.M様はこの春、ジュリエッタからトナーレのマイルドハイブリッドモデルに乗り換えられたばかり。今回はマイルドハイブリッド仕様とプラグインハイブリッド仕様を乗り比べるために、会場にお越しになられていた。以前にジュリエッタに乗られていたものの、トナーレに買い替える際にはアルファ ロメオにすると最初から決めていたわけではなく、他ブランドの電動車も含め、検討されたという。「色々なメーカーや車種を探したんですけど、EVやプラグインハイブリッド車では走りが大人しくなる傾向が強いなか、トナーレには運転の楽しさを感じたんです」とその購入動機を話してくれた。
そんなT.M様にマイルドハイブリッド車との違いを聞いてみた。「マイルドハイブリッド車ではモーターとエンジンの動作状況はあまりわからなかったのですが、プラグインハイブリッド車ではモーターが作動している感覚がより強く実感できましたね。ハンドリングは、マイルドハイブリッド車が軽快であるのに対し、プラグインハイブリッド Q4は重心が低く、曲がる時の安定感を感じました」と教えてくれた。聞けば、T.M様は、ご家族が免許を取得されて、今後トナーレを運転する予定という。「今はまだ怖がって運転していないのですが、もう少し慣れたら運転するようになると思います。トナーレは安全機能が充実しているので、その点でも安心感は高いと感じています」。そう話すT.M様のコメントにはご家族への優しさが滲んでいた。
乗り味は上品で落ち着いた感覚
Dモードで発せられる快音が刺激的
東京都のN.K様
N.K様は現在、究極のスポーツセダン、ジュリアGTAのほか、ドイツブランドのコンパクトSUVを所有されていて、後者の乗り換え候補として、現在SUVを検討されているという。「家族で乗るクルマということで、SUVを探しているんです。家内と中学生と小学生の子どもがいて、家内は普段あまり運転しないのですが、する場合のことを考えて、あまり大き過ぎないサイズがいいのと、あとは家族4人でキャンプに行くので使い勝手のいいSUVが候補に挙がっているのです」とトナーレに興味を持った理由を話してくれた。
今回トナーレ プラグインハイブリッド Q4に乗られた印象を聞いてみると「以前に試乗したマイルドハイブリッド車はデュアルクラッチトランスミッションを採用していて、シフトダウンを楽しむことができ、排気音も良く、面白いと感じました。プラグインハイブリッド Q4は乗り味が上品というか、どっしりしている感覚がある一方、ダイナミックモードでは、音も含めて結構いい感じだと思いましたね」と印象を語ってくれた。
パドルシフトでクルマを操る楽しさ
家族が寝た時はAモードが役立ちそう
東京都のH.A様
英国製のSUVを所有されているH.A様。現在、その代わりになるSUVの購入を検討中なのだという。乗り換えを検討されている理由は「家を建てて、その時に電動車用の充電器を付けたので、次は電動車がいいと思って検討を始めたところなんです」。
そんなH.A様はクルマ選びの際にどんなところを重視されているのか？
「運転して楽しめることと、家族で乗った際に乗り心地がいいこと。この相反するところをうまく両立できているクルマがいいですね。あとは妻が子どもの幼稚園や習い事の送迎にも使うので、運転のしやすさも重視しているポイントです」
その点、トナーレはどう感じたのか？
「［D］モードで走った時が楽しかったです。一人でドライブする時に嬉しいモードだと感じました。あとパドルシフトが付いているのも良かったし、乗り心地は満点だと思いました。モーターだけで走れる［A］モードでは静かに走れるので、子どもが寝そうになったときに役立ちそうだと感じました」と印象を話してくれた。奥さまも気に入ってくれるといいですね！
エンジン主体で走らせたときの快感
蛇のマークが光るのが感性をくすぐる
埼玉県のK.S様とN.Y様
現在お乗りのジュリエッタがもうすぐ7年目となるのを機に、乗り換えを検討されているというK.S様(男性)。SUVを候補としている理由は「趣味がスキーで雪山に行くことがあるのと、最近友人の影響でキャンプをするようになったので、悪路を走れるSUVがいいかなと思いまして……」とトナーレに目が向いたそう。走った印象については「EV走行ができるということ以上に、［D］モードでエンジンを主役に走らせたときの楽しさ。あとはデザインの良さ。そこが響いています。あとはシートにベンチレーションが付いていて、そういう配慮がなされているところも気に入り、すでに購入を検討する段階に入ってきています」と心中を吐露されていた。
一方のN.Y様(女性)はこう語っていただいた。
「私は普段、カーシェアで時々軽自動車を運転する程度なんですけど、トナーレはそんな私が運転してもすぐに法定速度に達してしまう感覚に驚きを感じています。都内を走るのも怖いなかで、トナーレに乗って自分でもこんな走りができるんだ、と。慣れたらすごい楽しいだろうなと感じましたね。あと充電口の上にある蛇のマーク。遊び心があってかわいい！って思いました」とコメント。お二人とも“エレクトロ ビショーネ”の虜になった模様だ。
トナーレ プラグインハイブリッド Q4 製品サイトはこちら
| Text: | 曽宮岳大 |
| Photo: | 望月勇輝(Weekend.) |
