2021.9.16
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アルファ ロメオの魅力を語っていただくオーナーインタビュー。今回ご紹介するのはジュリエッタのオーナー稲葉浩美さん。1歳のお子さんを持つ新米ママさんだ。ドイツ車、フランス車と乗り継ぎ、そしてジュリエッタが3台目のクルマだという稲葉さんに、フクロウがきっかけだったというジュリエッタの購入に至るまでの経緯を訊いた。

東名阪自動車道を桑名東ICで降りて国道258号線を南下する。ほどなく見えてくる前方の丘を登り切った辺りに、『ふくろうの杜』がある。カフェ、葬祭ホール、霊苑からなる複合施設だ。フクロウ(梟)は幸せを呼ぶといわれているから、それにちなんでの命名なのだろう。ところが、カフェに足を踏み入れて、驚く。落ち着いた雰囲気に包まれたカフェのなかに、フクロウがいる。それも何羽もである。ふと気付けば、客席テーブルが並ぶ背中はガラス張りになっていて、その向こうには、大型のフクロウたちがこちらを見つめている。ここは今日これからお話をうかがう稲葉(旧姓)さんのお気に入りの場所。お住まいのある名古屋から真っ赤な『Alfa Romeo Giulietta Super(アルファ ロメオ ジュリエッタ スーパー)』を走らせて通ってくるのだという。

DSC1182 アルファ ロメオ オーナーインタビュー 〜ジュリエッタとの馴れ初めは大好きなフクロウ〜

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フクロウが決めてくれたアルファ ロメオとの生活

稲葉さんは新米ママさん。1歳のお子さんを抱いたまま、お話を聞かせてもらう。ドイツ車、フランス車と乗り継ぎ、そしてジュリエッタが3台目のクルマだという稲葉さん。輸入車ばかりを伴侶にしてきた理由を尋ねると、「運転した時に感じるハンドルの感触が好きなんです」という。

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▲稲葉(旧姓)浩美さんと1歳になるお子さん。

稲葉さんは15年以上にわたってラジオ局でレポート・ドライバーの仕事をしていた。クルマを運転して取材先まで行き、そこで取材をして中継を入れる。人に話を聞くプロである。けれど、その仕事はいつも二人一組でのものだったというのだから、運転の方も玄人といっていい。それこそ毎日のように自らステアリングホイールを握って東奔西走していたので、その運転スキルは昨日今日クルマを走らせ始めたビギナーとは大違いのはずである。そういう経歴の彼女はなにげなく、ステアリング操作、保舵力が重めのクルマの方が好みだという。平易な言葉使いなのになぜかそこに重みを感じるのは、経験に裏打ちされたものだろう。そんな稲葉さんに、ジュリエッタとの馴れ初めを尋ねてみた。

DSC1209 アルファ ロメオ オーナーインタビュー 〜ジュリエッタとの馴れ初めは大好きなフクロウ〜

DSC1206 アルファ ロメオ オーナーインタビュー 〜ジュリエッタとの馴れ初めは大好きなフクロウ〜

「街で見かけたんです。ひと目見て、可愛いクルマだなぁって。その時は名前も知らなくて。ところがある日、友達が遊びに来たら、乗っていたのが同じクルマで、“アルファ ロメオのジュリエッタというクルマだよ”と教えてくれたんです。素敵な名前だなぁ、いいなぁという気持ちを、以来ずっと抱いていました」のだそうだが、すぐに購入に至ったわけではないそうだ。と、ここでフクロウの話になった。稲葉さんは静岡の出身だそうで、子供の頃、ご両親によく花鳥園に連れていってもらったそうだ。そこにはフクロウがたくさんいて、大好きだったという。

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ジュリエッタに思いを寄せる日々のなか、カタログに掲載されていたジュリエッタのフロントマスクとフクロウの顔がオーバーラップしている画像を目にしたという。「それを見た瞬間、やっぱりこのクルマにしようと決断しました」と嬉しそうに話す。「これはもう乗るしかない」と思ったそうだ。そして、真っ赤なジュリエッタ スーパーを手に入れた。「クルマには詳しくないんで、エンジンがどうとかはわかりません。どのグレードかも忘れちゃったぐらいで」と照れ笑いするが、マイナーチェンジでフロントマスクが変わった後のモデルだという。

Doppia_Gufo_Giulietta アルファ ロメオ オーナーインタビュー 〜ジュリエッタとの馴れ初めは大好きなフクロウ〜
▲ジュリエッタのカタログに掲載の画像

少しこちらで補足しておこう。アルファ ロメオは2015年に新世代の中型モデル、『Alfa Romeo Giulia(アルファ ロメオ ジュリア)』を発表、翌2016年に欧州市場を皮切りに投入した。この新時代のアルファを象徴するジュリア導入に合わせてブランドのエンブレムも刷新するのだが、これを反映する目的もあって、2016年後半にジュリエッタにフェイスリフトが行われた。日本市場に入ってきたのは2017年の初頭で、稲葉さんの乗るジュリエッタは、これを機に設定されたスーパーというモデルである。

DSC1144-Edit アルファ ロメオ オーナーインタビュー 〜ジュリエッタとの馴れ初めは大好きなフクロウ〜

DSC1125 アルファ ロメオ オーナーインタビュー 〜ジュリエッタとの馴れ初めは大好きなフクロウ〜

繊細な造形のスポークが特徴的なアルミホイールを装備するのが外観上の特徴だ。インテリアは上質な革内装。稲葉さんの乗る1台は真紅のアルファ レッドの外装色に、タンカラーが映える内装の組み合わせ。1.4リッターから170PSを発揮するターボ過給マルチエアエンジンに2ペダル式デュアルクラッチ変速機を組み合わせたパワートレインが載る。日本仕様モデルレンジのなかで、随一のラグジュアリーモデルとしての役割を担ったグレードである。

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さて、話を戻そう。「フクロウ好きが縁を結んでこの『ふくろうの杜』へ通うようになったのですか?」と聞いてみた。
「ラジオのリスナーさんから“フクロウが見られる場所があるよ”と教えてもらったのが、このカフェのオーナーさんのご自宅でした。当時はまだこのお店はなくて、ご自宅で何羽も飼っていらしたんです。取材として何回かお邪魔していましたが、そのうちプライベートでも遊びに行くようになりました。しばらくして、『ふくろうの杜』がオープンし、遊びに行くとたまたま奥様もジュリエッタにお乗りでした。それもご縁でフクロウを愛でさせてもらうのにずっと通っています」と目を輝かせる。

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稲葉さんのお話を聞いていると、ジュリエッタの顔がだんだんフクロウの顔に見えてくる。時の潮流に身を任せるのではなく、それとは正反対に暖かみがあり、有機的にさえ思える独自の造形を選んだアルファ ロメオのデザインに、生き物への愛着と同じ種類の愛情を抱かせる力があるのは、間違いないようだ。

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“あ、運転したいな”と思うようになった

お子さんをあやしながら答えてくれる稲葉さんが、意外なことを言う。
「運転はあまり好きじゃなかったんです」と。筆者が「えっ?」と返すと、「運転することそのものが好きじゃないというわけではなくて、ひとりでクルマを走らせるのに気が進まなかったといいますか。毎日のように仕事でクルマを運転していましたし、遠いところだと、片道2、3時間かかることも珍しくなかったんですね。だから、プライベートでわざわざクルマに乗って出かける、という気持ちにならなかったというのもあると思います。でも、ジュリエッタを手に入れて、変わったんです。進んで乗るようになりました。あ、運転したいな、と思うようになったんです。あてもなく遠くに行くようにもなりました。ジュリエッタが運転しやすいクルマだということも影響していると思います。ひとりで運転していても苦じゃないし、楽しい」と笑みを浮かべる。

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「ジュリエッタのどこが好きですか?」と、再び聞いてみる。すると、「ホイールです」という。「デザインですか?」と問い直すと、「それもそうなんですが、私、ホイールを洗うのが好きなんです」と、意外な展開。「自分の手でクルマを洗うのが好きで、そのなかでもホイールをピカピカにするのが好きなんです。ボディを洗う時間がなくても、ホイールだけは洗うんです。輸入車のホイールってブレーキの粉で汚れやすいですよね。ホイールは綺麗にしておきたいって思っちゃうんですよ」と笑う。「そんなわけでホイールが好きなんですが、ジュリエッタの顔も、後ろから見たお尻の感じも好きですよ。そうですね、全部好きなんです」なんとも幸せそうだ。

DSC1062 アルファ ロメオ オーナーインタビュー 〜ジュリエッタとの馴れ初めは大好きなフクロウ〜

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購入してから4年の月日が流れても、「一番のお気に入りです」とジュリエッタとの蜜月はまだまだ続きそうな稲葉さんだが、旦那さまは「もっと普通のファミリーカーにしたら?」と言うこともあるらしい。でも、稲葉さんご自身にはそんな気はさらさらないようである。
「ほかに気になるクルマはありませんか?」と尋ねると、「ないですね」ときっぱり。さらに聞いてみた。「何年か経って実用車としての健康的な維持が難しくなって買い替える必要が出たらどうします? その時にはもう一度ジュリエッタを新車で手に入れることはできません。どうしますか?」と。稲葉さんはしばし考えて、「そうなったら、アルファ ロメオの『Stelvio(ステルヴィオ)』がいい」と答えてくれた。

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ジュリエッタと暮らすことで、アルファ ロメオへの信頼はすっかりと根を張っているようだ。ジュリエッタを手にしてから、ひとりで走ることも楽しいと思うようになったと明かしてくれた稲葉さんだが、今は、チャイルドシートに陣取ってニコニコと笑みを返すお子さんとのドライブを、日々楽しんでいる。

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※ソーシャルディスタンスを保ち、安全に十分に配慮したうえで取材を行っております。

INFORMATION
ふくろうの杜café

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住所 三重県桑名市新西方7丁目18番地
TEL 0594-22-2960
営業時間 10:00 ~ 17:30(LO17:00)
URL http://www.fukuronomori.jp/tea_room.php
Text: 齋藤浩之
Photo: 安井宏充(weekend.)

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