2021.11.18
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アルファ ロメオの魅力を語っていただくオーナーインタビュー。今回ご登場いただくのは設計事務所を経営されている塚本光輝さん。2019年、2021年の『ラ・フェスタ ミッレミリア』にジュリエッタ スパイダーで参加され、しかも普段はジュリア ヴェローチェにお乗りという、まさに日常から非日常までアルファ ロメオとともに過ごしている方だ。今回はそこまでアルファ ロメオに惹かれた理由について話を伺った。

わたせせいぞうさんの絵に惹かれて

もともとスーパーカー少年で、熱心にテレビなどを見ていた塚本さんが免許を取得したのは高校3年生のころ。「4月生まれなので18歳になる少し前から教習所に通い始めて、18歳なってすぐに取りました」とのこと。

DSF3532 アルファ ロメオ オーナーインタビュー 〜人生をかけてモノづくりをした人たちと、心を打つデザインにリスペクト〜▲塚本光輝さん

「子供の頃からなぜか惹かれるのはイタリア車ばかり。もうその頃には、アルファ ロメオは知っていました」と当時を振り返る。そして衝撃的な出会いがあった。
「わたせせいぞうさんのイラストで、僕の愛車と同じ赤のジュリエッタ スパイダーで海沿いをドライブしているものだったんですが、これはおしゃれだなと思いました。それからずっとそのスパイダーが好きで、心に残っています」これがきっかけでアルファ ロメオは塚本さん憧れのブランドになっていったそうだ。

DSF3493 アルファ ロメオ オーナーインタビュー 〜人生をかけてモノづくりをした人たちと、心を打つデザインにリスペクト〜

その後、塚本さんは様々な経験をしながら起業し、建築デザインやインテリアのプロデューサーとして成功していく。その頃はずっとドイツ車やフランス車などを乗り継いでいたが、会社を一緒に経営していた人がアルファ ロメオ Mito クアドリフォリオに乗っており、一緒にディーラーへ訪れる機会があった。
「ちょうどクルマを買い換えたいと思っていたタイミングでもありました。ただ、毎日乗れるうえに心を揺さぶってくれるクルマとなかなか出会えなかったのです。アルファ ロメオは好きでしたし、せっかくだから見に行ってみようかな」と塚本さんは軽い気持ちでディーラーへ足を運んだ。そこで『Alfa Romeo Giulia Veloce(アルファ ロメオ ジュリア ヴェローチェ)』を勧められたのだが、特にボディカラーが数少ないシルバーで、クルマに非常に似合っていたこともあり即決だったという。それから3年、12万kmを共にした。「クアドリフォリオではなくヴェローチェなのですが、これが思った以上に速いんです。エンジンも気持ちよく吹け上がりますし、ものすごく気に入りました」

DSF3487 アルファ ロメオ オーナーインタビュー 〜人生をかけてモノづくりをした人たちと、心を打つデザインにリスペクト〜

芸術的なデザインもお気に入り

そしてつい先日、全く同じジュリア ヴェローチェに買い換えた。塚本さんは、「かなり距離も乗りましたし、その間トラブルも全くありませんでした。これから車検を受けてあと2年乗ると20万kmになっちゃいますよね。それであれば、もう一度同じクルマも良いかなと思って」と今度はヴェズヴィオ グレーにした。
「ヴェスヴィオ火山からとられた名前だと思います。その火山が噴火して一瞬にしてポンペイを飲み込んだということは知っていましたので、そのネーミングに惹かれました」とボディカラーの名前にも惹かれたようだ。

DSC6829 アルファ ロメオ オーナーインタビュー 〜人生をかけてモノづくりをした人たちと、心を打つデザインにリスペクト〜

DSC6846 アルファ ロメオ オーナーインタビュー 〜人生をかけてモノづくりをした人たちと、心を打つデザインにリスペクト〜

そこまで塚本さんを虜にするジュリアの魅力は何だろう。
「日常的に乗ることが出来て、凄く速いことですね。いまも話しましたが、エンジンのレスポンスがとても良くて、アクセルをちょっと踏み込むとすぐに回転が上がって気持ちよく加速してくれますし、さらにダイナミックモードにするともっと速くなる。また、ステアリングの遊びが少なくクイックで機敏なので、様々なシチュエーションで楽しめます。その一方で先進機能も充実していますので、疲れも少ないですよね。特にアダプティブクルーズコントロールは便利で高速では頻繁に使っています」と楽しそうに語ってくれた。

DSF3856 アルファ ロメオ オーナーインタビュー 〜人生をかけてモノづくりをした人たちと、心を打つデザインにリスペクト〜

また職業柄、デザインもかなり気に入っているようだ。
「一番好きなのはフロントマスクですね。斜め前からフロントを見た感じの雰囲気がすごく好きです。このデザインは日本人では絶対に作れないでしょう。彫りの深さももちろんありますし、芸術的だなと感じます。本当にクルマが好きな人たちが、自分たちが乗りたいという思いも込めてデザインしたのでしょうね」とのこと。

DSC6803 アルファ ロメオ オーナーインタビュー 〜人生をかけてモノづくりをした人たちと、心を打つデザインにリスペクト〜

そして塚本さんはジュリアを買って、「以前はここまでクルマに乗ることにドキドキしませんでした。だいたいのクルマは毎日乗ると飽きてきてしまうのですが、全く飽きませんし、毎回、“良い具合”にドキドキさせてくれます。それは運転が楽しいということもあるでしょうね。これはジュリアもジュリエッタ スパイダーのどちらにも共通しています。ジュリエッタ スパイダーは61年前に作られた1,300ccの小型モデルなのに、こんなに面白いんだとびっくりしています」と塚本さん。

DSC6723-1 アルファ ロメオ オーナーインタビュー 〜人生をかけてモノづくりをした人たちと、心を打つデザインにリスペクト〜

人を魅了させるデザイン

では、そのジュリエッタ スパイダーとはどのようにして出会ったのだろう。もともとのクルマ好きが高じてはじめてクラシックカーイベントのナビゲーターで参加したときのこと、「こんなに楽しいのかと思って、自分も何か手に入れて出場したいと知人を通して業者さんにお願いしたんです。そうしたらその翌日には写真が送られてきて。それが最初に憧れた真っ赤なジュリエッタ スパイダーだったのです」と本当に嬉しそうに話してくれた。その数日後にはクルマを見に行って購入に至ったそうだ。現在は真っ赤のボディカラーはブルー系に変わっているが、これはお友達からラッピングを勧められたからだとか。

DSC6920 アルファ ロメオ オーナーインタビュー 〜人生をかけてモノづくりをした人たちと、心を打つデザインにリスペクト〜

DSC6899 アルファ ロメオ オーナーインタビュー 〜人生をかけてモノづくりをした人たちと、心を打つデザインにリスペクト〜

さて、この2台では運転の楽しさとともに、デザインにおいても共通しているところがあると塚本さんはいう。それは、設計事務所の経営者である塚本さんの厳しい目から発せられた言葉だ。
「デザインの仕事をしていますのでその視点で見ると、何かを模倣して作ったものではなく、湧き上がってきた情熱のような感覚で作らないと生まれないようなデザインです。それは、走るとか人を喜ばせる、魅了させるようなことを思ったデザイナーが、そのインスピレーションの世界で生み出さないとできない個性のあるデザインなのですね。また、イタリア車独特の彫刻のようなイメージもあります。人の感覚でモックアップを削ってデザインしている感じがします」とコメント。

DSC3318-1 アルファ ロメオ オーナーインタビュー 〜人生をかけてモノづくりをした人たちと、心を打つデザインにリスペクト〜

実はこの考えは塚本さんのお仕事への姿勢とも共通している。
「家なんかどんなものでもいいとなったら自分みたいな職業、というより私自身は必要ないと思うんです。一般の人がわかりやすい(安易に妥協した)家を売るというのは本当に失礼な話なんですね。なぜなら生命保険を担保にして、35年もローンを組んで、何千万も出して買っていただく家が、何で建築家や設計事務所などの都合で、売りやすさや設計のしやすさでデザインされないといけないんだと思って、ずっと戦って生きてきました」という。

DSF4439 アルファ ロメオ オーナーインタビュー 〜人生をかけてモノづくりをした人たちと、心を打つデザインにリスペクト〜

そして、「そういう人間からすると、こうやったら売れるだろうみたいに作られたものは許せないんです。何かを宿そうとする精神力の高い人がデザインをしないと、認められないんですね。利益率や効率ばかり議論されていますが、どれだけいいものを作って感動してもらうかみたいな議論がないのが現状です」とご自身の考えを述べ、「(どんなものでも)その人の人生をかけて作っていると感動します。長く愛されるものはそういうものなのです。アルファ ロメオはいつ見ても心を打つデザインで、それだけ人生をかけてモノづくりをした人たちがいっぱいいたんだろうなとリスペクトしています」と塚本さんは語ってくれた。

DSF4178 アルファ ロメオ オーナーインタビュー 〜人生をかけてモノづくりをした人たちと、心を打つデザインにリスペクト〜

自分の持ち物は自分を表現するもの

塚本さんはどうやらイタリアが好きなようだ。ご本人も、「インテリアもやっぱりイタリアンブランドが好きですし、食事もイタリア料理が大好き。気づくと「いいな」と思っているクルマもイタリア車が多いですね。イタリア車は官能的でセクシーな香りがします。他の国のクルマも良いのですが、生真面目すぎたりトラディショナル過ぎて遊び心が足りない車は、自分のキャラクターとは違うなと感じるのです。そうすると僕自身とアルファ ロメオはすごく合ってるような気がします。自分の持ち物は自分をある意味表現しますよね。ですからちゃんと選ばなければと思って日々暮らしています。僕のキャラクターや価値観に合うのは、いま乗っている2台のアルファ ロメオなんです」と客観的な視線でも語ってくれた。

DSC6787 アルファ ロメオ オーナーインタビュー 〜人生をかけてモノづくりをした人たちと、心を打つデザインにリスペクト〜

2台の愛車と素敵なアルファ ロメオ ライフを送っている塚本さん。オンではジュリアで“颯爽”と、オフではジュリエッタ スパイダーで“優雅”に運転を楽しんでいるようだ。また、そのクルマに乗っているご自身を冷静に見つめていることが、塚本さんらしく感じた。ご本人もそう語っていたのだが、まさに塚本さんにとってアルファ ロメオは仕事の、そして趣味の時間を一緒に過ごす“相棒”であることは間違いない。

DSC6764 アルファ ロメオ オーナーインタビュー 〜人生をかけてモノづくりをした人たちと、心を打つデザインにリスペクト〜

※ソーシャルディスタンスを保ち、安全に十分に配慮したうえで取材を行っております。

【製品情報はこちら】
Alfa Romeo GIULIA

INFORMATION
4D/GROUNDWORK

DSC6693-1 アルファ ロメオ オーナーインタビュー 〜人生をかけてモノづくりをした人たちと、心を打つデザインにリスペクト〜▲入り口には『Sensing Touch of Earth』というカフェが併設されている。

住所 東京都台東区松が谷3-1-12
営業時間 11:00 ~ 18:00
URL https://4dg.jp/

Text: 内田俊一(Shunichi Uchida)
Photo: 小河俊哉

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